この記事では初心者でも簡単で綺麗にできる、ソーラーレジンを使ったリペアの方法についてお伝えします。
- サーフボードに傷が付いてしまった。
- お店に修理してもらう程でもない。
- 調合等の難しい作業はしたくない。
- 個人でも簡単に修理したい。
このような方はソーラーレジンを使えば簡単にリペアできます。
すぐにリペアの方法を見たい方は目次の「サーフボードの傷をリペアする方法」をタップして下さい。
ソーラーレジンを使えば初心者でも簡単リペアできる
ソーラーレジンを使ったリペアのメリットは初心者でも、「簡単、綺麗、早く」できる事です。
- 深さ1㎝程度の傷でもガラスクロスがいらない。
- レジンの難しい調合をする必要がない。
- PU素材のサーフボード用のポリエステル樹脂、EPS素材のサーフボード用のエポキシ樹脂があり、両方に対応している。
上記のような特徴があります。
小傷や擦り傷程度であれば、どこをリペアしたのかわからないくらいの仕上がりに出来ます。
リペア前に確認すべき注意点
早速リペアの方法をお伝えしたいのですが、その前に確認すべき注意点があります。
壊れていたらすぐにリペアをするべきなのですが、その前に以下の2点は確実に確認して下さい。
- サーフボードは乾燥しているか
- サーフボードの素材の種類
サーフボードを乾燥させる
サーフボードの中に水分が入っている場合はリペアの前に、まず乾燥させて下さい。
サーフボードが濡れている場合は内部に水が浸入している可能性があります。
このままリペアしてしまうと、サーフボードが腐食して寿命が短くなってしまいます。
ポイント
傷口を下に向けて自然乾燥させましょう。
室内で乾燥させる場合は除湿器をかけるとなおGoodです。
短くても1週間以上は乾燥させて下さい。
ドライヤー等の熱で乾燥させようとするとサーフボードが変形してしまいます。
乾燥に時間がかかるのは辛いですが、リペアをする前にはしっかり乾燥させる事が大事です。
サーフボードの素材の種類を確認
サーフボードの素材の種類で使用するソーラーレジンの種類も違います。
「PU」ポリウレタン素材のサーフボード
「PU」ポリウレタン素材できたサーフボードは、ポリエステル樹脂を使用して修理します。
「EPS」等のポリスチレン素材のサーフボード
「EPS」等のポリスチレン素材できたサーフボードは、エポキシ樹脂を使用して修理します。
ソーラーレジンを使用する前にサーフボードの素材を確実に確認しましょう。
軽い傷でもリペアは必須
軽い傷でもリペアは必須です。
サーフボードはとても傷付きやすいので、少し当たっただけでも傷がついてしまいます。
手で触ってみて、ツルツルしていれば大丈夫ですが、指や爪に引っ掛かりがあれば必ずリペアしましょう。
そのままにしておくと、フォームが水分を吸ってしまい、サーフボードのバランスが悪くなったり、変色や変形の原因になります。
サーフボードのリペアに必要な道具
ソーラーレジンを使用したサーフボードのリペアに必要な道具は以下の通りです。
- ソーラーレジン
- マスキングテープ
- ラップ
- 紙やすり(耐水ペーパーがおすすめ)
- はさみ
- UVライト(又は日光)
- 形を整える道具(あて木や定規等でOK)
- エアースプレー(又は吐息)
紙やすりの粗さは、#80、#120、#220、#320、#600、#800、#1000があれば十分綺麗に仕上がります。
メモ
紙やすりの番手(#数字)は、数字が小さくなるほど目が粗く、数字が大きくなるほど目が細かくなります。
床や手の汚れが気になる方は新聞紙やゴム手袋等を使うと後片付けが楽になります。
サーフボードの傷をリペアする方法
サーフボードのリペアの方法を説明します。
ソーラーレジンは紫外線で固まるので、室内や日陰等の日光の届かない場所で作業して下さい。
Step1:傷の状態を確認する
まずは傷の状態を確認します。(写真のサーフボードは、ひび割れや擦り傷があり、一部が欠けています)
深さ1㎝以内の浅い傷の場合は、ガラスクロス等は必要ありません。
ソーラーレジンは特殊なグラスファイバーが配合されていて、これがガラスクロスの役割を果たしてくれます。
Step2:傷を囲う様にマスキングテープを貼る
補修準備のためにマスキングテープを貼ります。
傷の周囲1㎝位離れた位置に傷を囲うように貼ります。
レジンが余計な部分にまで広がらない様にしたり、サンドペーパーで無駄な部分を削らない様にしてくれる効果があります。
Step3:サンドペーパーで傷を開き、リペア箇所を整える
傷口を開いてリペア箇所を整えます。
粗めのサンドペーパー(#80~240くらい)を使います。画像の傷は浅めなので#240を使いました。
傷口を粗いサンドペーパーで削る事により、表面に細かい凹凸が出来てソーラーレジンが乗り易くなります。(足付け作業)
削り終わったら、エアースプレーや息等を吹きかけて、細かい粉や破片等を取り除いて下さい。
ポイント
サーフボードの中が濡れている場合も、ここまでやっておくと乾燥が早くなります。
Step4:傷口にソーラーレジンを塗布する
傷口より広めにソーラーレジンを塗布します。
ソーラーレジンはジェルタイプなので、垂れたりすることは少ないです。
傷口に塗布したら、空気が入らない様に指で軽く塗り広げます。
サンドペーパーで削る分も考慮して、少し盛り上がる程度に塗布するのがコツです。
Step5:ラップをかけて形を整える
ソーラーレジンを塗布したら、その上にラップをかけます。
空気を遮断するようにラップをかけて下さい。
あて木や定規などを使って形を整えます。
ラップを使う事により形が綺麗に整って、仕上げの作業も楽になります。
Step6:UVライト(又は日光)でソーラーレジンを固める
3~5分程紫外線を当てるとソーラーレジンは硬化します。(エポキシタイプは5分~10分で硬化)
日光は天候や時間帯で紫外線量が違うため、UVライトを使うと失敗がなく、夜でも作業できるのでおすすめです。
Step7:ラップを剥がしてソーラーレジンの硬化を確認
ラップをはがしてベタベタしなければ硬化しています。
傷が深い場合等で、塗りが足りない場合は重ね塗りをして再度硬化させましょう。
Step8:サンドペーパーでサーフボードの表面を仕上げる
サンドペーパーを使って表面を仕上げます。
サンドペーパーは粗いものから順に使っていきます。(例:#320→#600→#800→#1000)
耐水ペーパーでサーフボードの表面を軽く水で濡らしながら磨いていくと、粉の飛び散りや目詰まりが少なく綺麗に仕上がります。
ある程度削ったらマスキングテープを剥がします。
サーフボードとリペア箇所を触って確認して下さい。
Step9:最終仕上げ
手触りの違いや凸凹感がある場合は微調整します。
注意ポイント
微調整をする時はサーフボード本体を削り過ぎない様に気を付けて下さい。
仕上げが終わったらサーフボードの余計な削りカスを拭き取ります。
Step10:リペア完了
これでリペア完了です。
初めての方でも15分程度あれば出来ます。
難しい調合もなく、簡単に手に入るお手頃な道具しか使いません。
浅い傷であれば、写真のとおりソーラーレジンで綺麗に仕上がります。
おまけ:海に着いてから傷に気付いたらリペアテープで応急処置
海に入る前に「あっ!傷ついてる!」と気づいてしまった場合はリペアテープでの応急処置がおすすめです。
応急処置に必要な道具
用意するものは2つだけ。
- リペアテープ
- はさみ
リペアテープを切り取る
リペアテープを適度な大きさに切り取ります。
剥がれにくくするために、角を丸く切りましょう。
リペアテープを貼り付ける
丸く切り取ったリペアテープをサーフボードに貼り付ければ、応急処置完了です。
これで、すぐに海に入れます。
道具も少なく、数分で処置できるので車に常備しておくと便利です。
サーフボードのリペア方法まとめ
ソーラーレジンを使ったリペアの方法と、リペアテープで応急処置についてお伝えしました。
多少の傷であれば、このリペア方法で大抵処置できます。
特にソーラーレジンを使ったリペア方法は、初心者でも簡単で綺麗に早くできます。
身近にある物や、かさばらない物を使っているので、保管場所にも困りません。
サーフボードが壊れた場合はお店の修理に出す前に、ソーラーレジンを使ったリペアの方法を試してみて下さい。